山陰スピリチュアル紀行
福榮(ふくさかえ)神社~福成(ふくなり)神社~ふるさと日南邑ファームイン~樂樂福(ささふく)神社~金持(かもち)神社
鳥取県内の縁起の良い社名の神社とその年の干支にゆかりの深い神社をめぐり、手ぬぐいやふくさにスタンプを押していく「伯耆開運八社めぐり」。
その中でも今回は日南町と日野町の神社を巡ってまいりました。
最初は「幸運を呼び込み、繁栄を招く」という福榮神社です。
御祭神は玉依姫命(たまよりひめみこと・初代天皇である神武天皇の御母神)を主神とし、姫蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと・神武天皇の后神)など三十柱。
創立年代は不明ですが近世までは田中大明神と称され、明治元年に神戸社と改め、大正二年に旧福栄村の8つの神社が合祀し、福栄神社となったそうです。
古くから「印賀鋼(いんがはがね)」で全国的に有名な玉鋼を産出し、たたら製鉄で栄えていたこの地の産土神として信仰を集めていました。
この神社で行われる「かしら打ち」という、地区を天狗面を付けた猿田彦が舞い、太鼓を叩きながら練り歩き、家内安全、牛馬繁栄、五穀豊饒の祈念と感謝の思いを込めて奉納される県の無形文化財に指定されている伝統的な郷土芸能があります。
木立に囲まれた参道と神社がとても気持ちのよいところで、個人的にはこの神社の入り口の雰囲気が大好きです。
所在地:鳥取県日野郡日南町神福1247
次は「福に成る、成功祈願」の福成神社です。
御祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)大己貴命(おおなむちのみこと)など。
急な階段を上り社殿から境内を望むと、大己貴命(後の大国主命)が八十神に追われて殺されたものの2度目の復活を果たした、という伝説が残る大倉山が正面に広がります。
この階段が本当に急で…上がるときよりも下りるときの方がちょっと怖かったですね(;^_^A
福成神社の創建は貞享年間(168の4年~1687年)の棟札に延暦年間(782年~806年)と記されてはいます。明治以前は山王権現と称されていました。明治元年に神戸上社と改称しています。大正4年、近隣の5社を合祀して福成神社と改称されました。
神官が行事にあたり、鬼の面をつけた者と素面の者が相撲をとる祭礼神事があったそうで「荒神神楽」はこの神社から伝わったといわれています。
こちらの神社は拝殿にある龍の彫刻が素敵です。とても細かく彫り込まれていて、一部色も残っているのでお参りされるときは注目してみてくださいね。
所在地:鳥取県日野郡日南町神戸上2317
日野郡はかつてたたら製鉄がさかんに行われていたということで、「たたらんち」というたたらをモチーフにした料理をいろいろなお店で出されています。
今回ランチにやってきた「ふるさと日南邑ファームイン」さんの「たたらんち」は鉄鍋にのった天津飯に二色の「あん」をじゅーっとかけていただく熱々のメニューでした。
また、「金持神社☆たたらどんぶり」という午後に行く予定の金持神社とのコラボメニューも同じようにいろいろなお店で出されていて、こちらのお店では大山どりと生卵・季節の野菜をからめた、その名も「大判小判ざーくざく丼」!
金持神社の金運アップせんべいと金箔付きで、食べるだけで金運アップしちゃいそうです♪
こちらの施設はログハウスやキャンプサイトなどもあるので、コロナが落ち着いたら社☆ガールのお泊り神社巡りにもよさそうですね。
たたらんち
たたらどんぶり「大判小判ざーくざく丼」
所在地:鳥取県日野郡日南町神戸上2962-1
お昼からは「楽しい生活と幸運を招く」樂樂福神社です。
御祭神は、孝霊天皇(こうれいてんのう) 細媛命(くわしひめのみこと)など孝霊天皇のご一族を祭られています。
そして社名の「ささ」は砂鉄、「ふく」は製鉄炉への送風の意味を持つと伝わっています。
木々に囲まれた社殿が本当に素敵な神社です。
今回はこちらでお話を聞かせていただきました。
社殿は変形大社造の本殿・幣殿・拝殿で、本殿は18畳もあるそうです!本殿の中には玉殿(ぎょくでん)があり、神棚のような造りになっているそう。
本殿の柱は地元の氏子さんたちが寄付をした木材で作られており、寄贈をされた方のお名前が彫ってあるそうです。
毎日神様にお供え物をする「日供祭(にっくさい)」にも氏子さんが山でとれた猪をもってきてくださったりと、地元の方にも大切にされている様子が伝ってきました。
この地には孝霊天皇が鬼退治をしたという伝説が残っており、その対峙した鬼も本殿の中に祭られているそうです。境内にはその鬼の首塚もありました。
疫病退散のご利益があるといわれる木野山神社もあり、みんなでコロナ退散を祈願してまいりました。
早く感染が治まって、ゆっくり神社巡りをすることができますように…。
所在地:鳥取県日野郡日南町宮内1101
言うまでもなく「金運上昇」ですね。
本来は予定になかったですが、せっかくなので行ってまいりました。
御祭神は、天之常立尊(あめのとこたちのみこと)八束水臣津努命(やつかみずおみずぬのみこと)淤美豆奴命(おみずぬのみこと)
810年、出雲の神官の次男が伊勢神宮参拝のためこの地を通りかかったところ、お守りとして身につけていた神前の根付の玉石が急に重くなりました。そして、この地に宮造りするよう夢のお告げがあったので、宮造りしたと伝えられています。
金持郷は、昔、黄金より勝ると言われた「玉鋼」の産地で、原料の真砂鉄が採れる谷を多く所有し、金偏の文字で表されているように、鉄(てつ)のことを金(かね)と読んでいた事から、金の採れる谷を多く持つ郷「金持」と呼ばれるようになったと伝えられています。
こちらの拝殿の中に浜田珠鳳さんが指のみで描かれた「指画」があり、拝殿横から見ることができます。迫力ありますよ~。
4社目のスタンプを押して、ふくさの場合はここで完成。ちなみにスタンプラリー用のスタンプは神社ではなく下の札所に置いてあり、営業時間(10:00~16:00)のみ押すことができます。
所在地:鳥取県日野郡日野町金持74
今回はスタンプラリーをしながら、気が付けばたたら製鉄に関する神社巡りもサブテーマになっていました。
この奥日野の地域はスタンプラリー以外にも素敵な神社があり、またそちらもあわせてめぐってみたいなと思いました。
協力:山本 陽子 (社☆ガール)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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