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ヌカカ(干拓虫)の発生が確認されています

ヌカカとは


トクナガクロヌカカ(メス)の
電子顕微鏡写真
提供:鳥取大学医学部

ヌカカとは、ハエ目・ヌカカ科に属する体長1.5ミリから2.0ミリメートル程度の昆虫の総称です。
古くから市内弓浜地区において、かゆみなどの健康被害の報告があり、干拓虫などとも呼ばれています。網戸を簡単に通り抜けるほど微小で、衣服の中に潜り込んだりするので、被害を防止するのは容易ではありません。かまれると、かゆみが数日続くこともあります。例年、5月から6月にかけて最盛期となりますので、その時期は特に注意が必要です。
これまでの調査で採集されたヌカカは、ほとんどが「トクナガクロヌカカ」でしたが、ごくわずかに「イソヌカカ」が含まれていました。「イソヌカカ」は人に健康被害を与えることが広く知られています。

被害予防について

次のことに注意してヌカカの被害を防止しましょう。

ヌカカが活発に活動する時間帯や気象条件に注意しましょう!

朝夕、特に朝方は、注意が必要です。

風が無いときは、特に注意が必要です。 

肌の露出部分をなるべくなくしましょう!

長そで・長ズボン・帽子を着用し、さらにタオルなどを首にまき、肌をなるべく露出しないようにしましょう!

肌と衣服の隙間をできるだけなくし、衣服などに潜り込んでくるのを防ぎましょう!

虫よけスプレーなどを使用しましょう!

屋外では人体用虫よけ剤が最も有効です。ヌカカは衣服に潜り込む習性があるので、露出部分だけでなく、襟元や袖口あたりやその奥にしっかりと虫よけスプレーや虫よけジェルを塗ることがポイントとなります。

衣服用の虫よけスプレーも市販されていますので、同時に使用すれば、さらに効果的です。

屋内での被害を軽減するためには

網戸や窓ガラスにかけて虫の侵入を防止するスプレーや蚊取り線香(ハエ取り線香)などを使用し、なるべく建物内に侵入させないようにしましょう!

リンク・新しいウィンドウで開きます ヌカカリーフレットPDF 733キロバイト)

今年度の調査について

昨年度に引き続き、米子高専や鳥取大学と共同で発生状況や被害状況などを調査し、その結果を被害軽減のための情報として逐次お知らせします。

成虫の発生状況調査

毎週1回程度、発生時期などを把握するため、現地採集調査を行ないます。

調査地点

彦名町(2地点)
   地点A … 中海から約400m内陸にある雑草繁茂地の付近
   地点B … 中海湖岸沿いにある池の付近

ヌカカ採集数(匹)
地点 4月27日 5月2日 5月11日 5月18日
A 4 雨天中止 2 152
B 10 1 24
14 3 176
うち、「イソヌカカ」の採集数(匹)
地点 4月27日 5月2日 5月11日 5月18日
A 0 雨天中止 0 0
B 3 0 0
3 0 0

受診者数調査

ヌカカの被害により医療機関を受診された患者数(疑い症例を含む)の推移を調査しています。

受診機関名 5月
7日
から
12日
5月
14日
から
19日
いしはら皮膚科クリニック 3 9
左野皮膚科 0 8
しみず皮膚科医院 0
3

(調査にご協力頂いている医療機関のみ集計しています。)

「ヌカカ被害情報 収集サイト」開設のお知らせ

サイトイメージ
画像:サイトイメージ

鳥取大学では、ヌカカ(干拓虫)による被害情報を収集するウェブサイトを開設しています。 インターネットあるいはスマートフォンからヌカカの被害情報を収集し、その情報を共有して、ヌカカに注意していただくサイトです。

ヌカカの被害にあわれたかたが、被害にあった場所を地図上に入力すると、画像のサイトイメージのとおり、その場所が登録されます。被害発生の状況が、月日の経過とともに図示されます。 今後のヌカカ対策に役立てるために、皆さんのご協力をお願いします。

リンク・新しいウィンドウで開きます … ヌカカ被害情報 収集サイト

「トクナガクロヌカカ」と強いかゆみの関連性の検証

「イソヌカカ」の刺咬(しこう)被害は広く知られていますが、「トクナガクロヌカカ」の皮膚障害性について、遺伝子解析等を含め検証を試みます。

発生源の特定および発生源対策の検討

「イソヌカカ」の幼虫の生息状況や生息場所の状況などを調査し、発生抑制対策の検討を試みます。(「トクナガクロヌカカ」については、実施済。)

これまでの調査、研究の結果

平成27年度から、被害軽減のための情報提供および発生源対策の検討を目的とし、米子高専や鳥取大学と共同で発生状況、被害状況、ヌカカの生態などの各種調査を実施してきました。それらの結果についてお知らせします。

成虫の発生状況

発生時期及び発生時間帯

ピークは5月中旬から6月末で、年により多少前後する。

朝夕、特に朝方は活発に飛び回る。

発生地域

外浜側でも発生するが、内浜、特に彦名町が多い。

土地の状況

雑草が繁茂している土地の周辺は捕獲数が多い。つまり、生息地となっている。

気象条件

雨上がりの無風の日に多くなる傾向がある。

種類

「イソヌカカ」がごくわずか含まれるが、ほとんどは「トクナガクロヌカカ」である。

被害の多い地域で、「イソヌカカ」が含まれることがある。

被害状況

時期

おおよそ発生状況と同じ傾向となっている。

症状

強いかゆみが最も多い。患者の多くが複数回、複数箇所かまれている。

箇所は首の周り、胸、背中など衣服の中が多い。

性別等

受診者は子供とお年寄りが多い。性別では、女性が男性の約2倍である。

治療

市販薬より処方されるステロイド外用剤が有効である。ほとんどは1、2週間で症状は治まる。

殺虫剤および虫よけ剤の有効性

検証を行なった薬剤は、適正に使用した場合、すべて有効と認められた。(リーフレット参照)。

網戸の目開きの有効性

風が通りにくいほど小さな目のものでないと、侵入を防ぐことはできない。

網戸を使用する際は、網戸用の殺虫剤を噴霧して使用するのが効果的。

雑草繁茂地における発生源対策

「トクナガクロヌカカ」の幼虫は、雑草が茂り、腐植により水分や有機物が多く含まれる土地に多く生息しており、除草、耕うん、および、石灰散布が効果的である。

ヌカカが保有する細菌

化膿の原因細菌を含む個体が存在している。

幼虫の遺伝学的同定法の確立

幼虫は形態的に同定ができなかったが、昨年度、遺伝子解析による同定法が確立され、発生源を特定しやすくなった。

掲載日:2018年5月22日