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山陰スピリチュアル紀行

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倉田カフェ~河邊(かわべ)神社~中野神社~坂本神社~日倉神社~洞光(とうこう)寺

2018年3月11日の社☆ガール神社巡りは、島根県雲南市内の神社を参加者6名で訪ねました。
この企画のきっかけは『社☆ガール通信』というコーナーを掲載いただいている、島根県神社庁報の新任神職紹介を拝見し、景山裕之さん・泰彦さん・雅文さんご兄弟が権禰宜(ごんねぎ)として御奉仕をされていると知ったことでした。
神社巡りのコースは、ご兄弟のお父様である景山郁夫宮司が御奉仕される神社のうち、河邊神社、中野神社、坂本神社を訪ねたのち、日倉神社へ参拝。解散後、ランチタイムに話題になった洞光寺へうかがうという盛りだくさんな内容になりました。

倉田カフェ

はじめに、社☆ガールのお店として前回の神社庁報でご紹介した倉田カフェにて
「社☆ガール神社巡りスペシャルコース」で腹ごしらえ。手羽元のミルクポトフパスタや自家製パイのデザートを楽しみました。
所在地:島根県雲南市木次町寺領534-13

河邊(かわべ)神社

いよいよ神社巡りのスタートです。1社目の河邊神社にて正式参拝し、景山宮司、奥様の祐子さん、長男の裕之さん、次男の泰彦さんにお話をうかがいました。
河邊神社は、
久志伊奈太美等與麻奴良比賣命(クシイナダミトヨマヌラヒメノミコト)がお子神の清之湯山主三名狹漏彦八島篠命(スガノユヤマヌシミナサルヒコヤシマジヌノミコト)をお産みになった場所であり、この2柱が御祭神であること。
●出産の地を定める際に「如何ニモ熊々敷谷ナリ」と仰せになったことから、社地の熊谷という地名はきていること。
●延喜式にみえる古社であること。
●斐伊川の氾濫や寛永2年の火災で古書類が消失したために社紋がわからなくなっており、本殿より社紋らしきものは出ているが、大切な神様のことなのでそれと決めつけることはできず、裏付けができれば嬉しいということ。
など、河邊神社について教えていただきました。
ここで、ご兄弟で神職に就かれたことについて質問タイム。

神職になられた経緯は?

自然の流れで。大学2年生の夏休みに島根県神社庁の研修会へ行きました。神職になるため学ぶというのが我が家では当たり前のことでした。

神職になるのに抵抗はなかったのですか?

大晦日に友人に初詣に誘われても行くことができないことは残念でしたが、そのくらいのことで大きな抵抗はなかったです。

大変なことはありますか?

平日のお祭りのために仕事を休むことが多いので職場への事情の説明が大変。
ただ、3人いるので秋祭りの時期になると「この日は誰が休む日」と、お祭り一覧表が貼り出されます。

新任神職紹介に3人同時に載られていましたよね?

御奉仕はそれぞれが20歳の時からしていますが、あらためて権禰宜として登録したために紹介されました。
お話しをするうちに、以前は祐子さんがご実家である中野神社や兼務社の宮司代務を勤めていらっしゃったこと、現宮司が高校の教員をしながら神職になられたこと、実は3人兄弟ではなく娘さんもおられ太鼓を担当されている。ということがわかり、ご家族全員で神社に関わっておられるということに感動しました。
和やかな雰囲気の中、桜餅や撤饌(てっせん)、河邊神社のお札までいただくという温かいおもてなしをうけ、兼務の神社への先導もしていただき本当にお世話になりました。
所在地:島根県雲南市木次町上熊谷1462-1

中野神社

2社目は景山宮司の本務社である中野神社へ。
御祭神は健速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)
こちらの境内には安来市広瀬町の廿原堤(ハタチバラツツミ)神社より分霊の葉立原神社があり、堀尾吉晴公の三女・小那(こな)姫のために植えられたゆかりの椿も祭られています。婦人科の病に悩んだ末20歳の若さで命を絶たれた姫は、死に際し「我を祈る者はこの病を免れしめん」とご遺言を残されたことから、婦人病平癒、女性の守り神として信仰されています。
所在地:島根県雲南市三刀屋町中野998

坂本神社

3社目は坂本神社。こちらの御祭神は大年神(オオトシノカミ)と兄弟神の宇迦魂神(ウガノミタマノカミ)
どこか大正モダンを感じる外灯のある素敵な神社でした。日付は3月11日。東日本大震災の起きた時刻にこちらの境内にて黙祷をしました。
所在地:島根県雲南市三刀屋町坂本270

日倉神社

その後、参拝した日倉神社はなんといっても拝殿、ご本殿の扁額が素晴らしく、社殿は出雲では珍しい流造です。御祭神は天造日姫命(アメノミヤツコヒメノミコト)合殿として八幡宮がお祭りされています。古くは裏手の三笠山にありこの地に遷座されたそうです。
所在地:島根県雲南市三刀屋町乙加宮2206

洞光(とうこう)寺

4社をめぐり終え、道の駅さくらの里きすきにていったん解散後、木次駅近くの洞光寺にお参りしたいという希望があったので参拝しました。曹洞宗のお寺で山号は大龍山。ご本尊は釈迦牟尼仏(シャカムニブツ)。そして出雲国七福神霊場巡りの恵美寿天(エビステン)がお祭りされています。ご住職の息子さんに七福神それぞれの御朱印と墨書きの入った奉納経などをお世話になりました。坐禅会や写経など、希望があれば随時開催されており、こちらでも若手僧侶が活躍されています。
所在地:島根県雲南市木次町木次671
今回の神社巡りは、天候もよくゆったりとした行程で楽しむことができました。
景山宮司ご一家のお話をうかがい、神社が人の御奉仕によって支えられているということをあらためて感謝した1日となりました。
協力:石田 貴子(2018.3.11)