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山陰スピリチュアル紀行

古事記の舞台『鳥髪峰(とりかみのみね)』船通山(せんつうざん)でカタクリを愛でる

船通山~かたくりの里 民宿たなべ

船通山

陽の光を浴びて薄紫色の花びらが早春の山を彩ります・・・と、ご報告したかった。
山頂一面に可憐なカタクリの群生・・・妄想しながら当日を迎えました。
と・こ・ろ・が! 出発前に他の登山者の方が「咲いてないらしい」と情報をくださりました。
イヤ、それでも少しは咲いているだろう。と期待しながら歩き始めました。

登山道は整備されています。
 
船通山には、島根県側から「鳥上コース」と「亀石コース」の二つの登山ルートがあり、のぼりは比較的勾配がゆるやかな「亀石コース」から登ることにしました。登山口からしばらく行くと「亀石高殿(たかどの)たたら跡」の碑が。
松江藩の五大鉄師として竹崎村(奥出雲町)を本拠地にたたらを開いた卜蔵(ぼくら)家の近世たたら跡です。
「砂鉄と山から流れる水、木材もすぐ手に入るね~」
「それにしても、こんな山の麓で・・・」
などと話しながら歩を進めると、目の前に現れたのは雪渓。
「ひゃ~! ゆき~!」断面をみると、30~40cm程の深さがありそうです。
足元に気を付けながらゆっくり進みます。それにしても、日差しが心地よい。
ブナの林を抜けると、山頂目指して九十九折りの稜線歩き。
ここが苦しい・・・もう少し行ったらカタクリが見られる・・・頭の中は一面のカタクリ畑。
「今年はどの山も2ヶ月位遅いね~。雪が多かったからね~、冬。」
この季節の船通山に登る人たちの目的はカタクリ。
私たちの期待が背中から感じられたのか、後から登って来られた方が、追い越しながら励まして(?)くださいます。
もうお分かりでしょう。咲いてなかったんです。。。
目を皿のようにしてやっと見つけたのは、5~6cmの花芽が出始めたばかりのものばかり。
それでも、山頂には花を求めて登ってくる人、お弁当を広げる人で賑わい始めました。
東に大山、西に佐比売山(さひめやま・三瓶山)がはっきりと見え、ご褒美のような眺望はカタクリが無くても素晴らしい! 疲れを癒してくれます。
山頂には、「天叢雲剱(あめのむらくものつるぎ)出顕之地」の記念碑が建てられており、8月に行われる宣楊祭(せんようさい)では、神楽が奉納されるそうです。
コーヒーブレイクと記念写真を撮って、満足したところで下山開始。
下りは「鳥上コース」で、斐伊川の源流、鳥上滝を通って沢に沿って下ります。こちら側は雪が全くありません。途中、登山道脇に山からの湧水を発見! のどを潤し、スサノオのパワーを全身に注入します! 鳥上コースの登山口近くには「双子谷野鈩跡及びけら塊」の石碑があります。
14:00前、無事に駐車場に到着しました。
鳥上滝。斐伊川の源流です。
鳥上コースの湧水。美味しい!
下の黒い塊が「けら」。
比婆道後帝釈国定公園の一部(鳥取県日南町と島根県奥出雲町との県境)
標高:1142.5m

出雲地方では古来「鳥上山(鳥髪山)」あるいは「鳥上峰(鳥髪峰)」とも呼ばれる。古事記によれば船通山の麓へ降ったスサノオは八岐大蛇を退治し、八岐大蛇の尾から得た天叢雲剣を天照大神に献上したという。この山から斐伊川が流れる。
「故、避追はえて、出雲国の肥の河上、名は鳥髪といふ地に降りたまひき。」(古事記)

かたくりの里 民宿たなべ

お昼は登山道近くの「民宿たなべ」でいただきました。
囲炉裏で蕎麦とうどん、岩魚それぞれの定食に季節の山菜が添えられて、庭には桜が満開。
所在地:島根県仁多郡奥出雲町竹崎1844
電話:0854-52-0930
まったりとした時間を過ごし、「温泉行く~?」「岩壺神社、次回にしない?」と、少人数ならではの気ままな神社巡り。こんな自由な回があってもいいか~。おしゃべりしながら解散しようとしたところ・・・。
傾きかけた陽を浴びたカタクリの花が、庭の所々に咲いていたのです! 冒頭のカタクリの写真は、民宿たなべで撮影したもので、今回は諦めていたカタクリに一同大感激!
ブナ林、山頂の眺望、滝に加え今回は雪渓も! 変化に富んだ山歩きが楽しめる船通山。古事記の時代と変わらぬ地名が残るこの地で、自然と共に暮らした古人に想いを馳せた一日でした。
(協力:社☆ガール 岡寿美子 2017.4.22)

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