今をキラメク人にインタビュー!
土江 和世さん NPO法人サポートセンターどりーむ
山陰エリアでウワサ!キラっと輝くあの人を突撃取材します!
2011/10/06
【第18回 ゲスト】 土江 和世 さん
<プロフィール>
出雲市 1947年生まれ 元幼稚園教諭
長男の障がいをきっかけに、障がい者をサポートする地域活動へ取り組む
1988年 夫ともに任意団体「わんぱく学園」創設
2003年 幼稚園を退職、自立支援ショップ「みずわ」開設する。音楽バンド「どりーむ」結成
2003年 アトリエ「おちらと」開設
2009年 NPO法人サポートセンターどりーむ開設とともに理事長を務める
教えて!NPO法人サポートセンターどりーむ はどんな団体?
【チャレンジドアートとは?】
正式な芸術教育を受けていない、主に障がいのある人達のアート作品。
緻密で繊細、思いがけない色使いなど。
他者からの評価を意識しない純粋な作風が近年注目を集めています。
どんな活動をしているの?
障がい者の感性を生かした音楽、芸術(チャレンジドアート)活動を通じて自立支援を図る活動をしています。
神話の国出雲から全国に向け作品を発信していきます。
また、障がい者と健常者が協働して形成する社会「共生のまちづくり」を推進しております。
芸術、チャレンジドアートへの道
障がいに関係なく、全ての人には「学ぶ、楽しむ、働く」権利があると考えています。
皆で様々なことへチャレンジしようと「わんぱく学園」で陶芸や絵画の教室を開催したり、「バンドどりーむ」を結成してコンサートの開催やCD作成などの音楽活動をはじめたことがきっかけでした。
芸術で自立するとはどういうこと?
多くの就労施設で行われるのは軽作業などの「もの作り」です。
わたし達は、芸術の創出により「夢創り」を体感することも自立への要素だと考えました。
そこで、県内で活躍する障がい者アーティストと本趣旨に賛同するアーティストの作品をWEBやイベントを通じて全国に販売をスタートしました。
*利益を「サポートマーク基金」として積み立てて障がい者の雇用促進に活用しています。
土江 和世さんの魅力をキャッチ!
長男 広(ひろし)くんとの出会い
30歳で第2子(長男)を出産した際、ヘソの緒が首にまきつき酸欠状態で産まれました。
産後2ヶ月で障がいがあると分かり、最初は落ち込んでいました。
しかし、夫の「我が子の可能性を信じるのは家族しかいない」という言葉に励まされ何があろうとこの子とともに生きていこうと心に誓いました。
はじめたのは、世間に隠さないこと
わたし達は、自慢の我が子として広くんを何処にでも一緒に連れていきました。
また、1988年に「わんぱく学園」を立ち上げて障がい者が社会とまじあえる場をつくりました。
アート作成中の風景
珍しい活動。ストリートでのアート展風景
PicUpキラメキ!土江さんとサポートセンターどりーむ
すべての原点は、広くんの笑顔
病気や大変なことが訪れたとき。
現実に向き合うのは難しいですが、受け入れたら素晴らしい世界が待っています。
私をいつも奮いたたせてくれるのは、広くんの笑顔と前向きな主人の言葉でした。
2006年「障がい者自立支援法」が制定されましたが、福祉サービスの自己負担は増し就労支援施設での対価はひくく現実的にはまだまだ厳しい状況。
保護者なきあとも自立できるような社会を、これからも地域の皆様と一緒につくっていきたいと思います。
山陰のママさんへ一言!
子どもには、一人一人その子の人生があります。
ゆっくり、焦らず我が子の人生をみていくことが私が子育てで学んだこと。
「なにごとも、ぼちぼちと」楽しみながらおこなうことが一番です。
編集部あとがき(大谷 涼子)
サポートセンターどりーむさんの事務所は、元アトリエ「おちらと」。
何事も「ぼちぼちが一番!」という思いから名づけられた工房です。
23年以上活動をつづける土江さんは、多くの方に「ぼちぼちかあちゃん」と慕われる地域の母親的存在。
11月には松江イングリッシュガーデンでチャレンジドアートの博覧会も予定しており、全国から注目を集めています。
平田の自然に囲まれたこの場所から、島根のアートが世界へ広がろうとしています。
★参加方法、イベント状況などの詳細は、市民活動情報やコミュニティ、イベント情報からチェックしてください(*^^)♪
土江 和世さん、NPO法人サポートセンターどりーむの皆さん!
ご協力をいただき本当にありがとうございました。
◆障がい者の職員は「ゆめつくりプロデューサー」として、軽作業の他に`ゆめ´をつくるという意味で絵画制作をしています。
〒691-0031 島根県出雲市東福町820-1
TEL:0853-63-4001
【障がい者アート販売ショップ】
JASCAP